じんましん
じんましんとは、蚊に刺されたようなかゆい発疹(膨疹)が短いスパン(1~2時間)で出たり消えたりを繰り返す皮膚病です。ほとんどの場合、かゆみを伴います。短時間に出たり消えたりを繰り返すのが一番の特徴で他の皮膚病にはない特徴です。発症から適切な治療が開始されるまでの時間が長いほど長引きやすくなる疾患ですので早めの皮膚科受診をお勧めします。
※時に呼吸苦・発熱・倦怠感などを伴う場合がございます。発疹以外の症状がある場合には内科や小児科の受診をお勧めします。
原因と検査
主に食物、気温の変動、気圧の変化、日光、風邪のウィルス、ストレス、疲れなどをきっかけとして引き起こされます。アレルギーが原因と考えられる場合にはアレルギー検査で原因の解明をしていきます。アレルギー検査に関しては、こちらをご参照ください。
治療
1.内服薬:抗アレルギー薬が第一選択となります。アレルギーも含めた外的な刺激に対する反応を抑える飲み薬です。花粉症など他のアレルギー疾患にも用いられる内服薬です。弱い薬から強い薬までありますが、重症度に応じて使い分けます。基本的には効果のある強い薬ほど眠気を誘う特徴があります。※抗アレルギー薬はじんま疹・花粉症・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎等のアレルギー疾患ほぼ全てで治療薬として処方されます。
2.外用薬:痒みを抑える効果のある「レスタミン」という塗り薬を処方します。しかし治療の主体は抗アレルギー薬の内服になります。
日常生活で気をつけること
1.入浴:入浴や運動など体温が上がった時や精神的な緊張により汗が出る時に現れるじんましんがあります。熱すぎるお風呂、激しい運動を避けましょう。また激しくタオルでこすったりするとかゆみが増します。こすりすぎには気をつけましょう。
2.圧迫:衣服で強く圧迫すると発疹が生じたり悪化したりすることがあります。ゆったりした衣服を身につけましょう。また重いものを持つとそのベルトなどが当たる部分にじんましんがあらわれることがあります。
3.日光:日光にあたると発疹が生じる場合があります。外出時など遮光を心がけましょう。
4.食事:サバやアジといった青魚、またエビやカニなどの甲殻類、果物などが原因となることがあります。食べたときに発疹が出たり喉がイガイガするなど違和感のあるものは控えましょう。またバランスの良い食事を心がけるのも大切です。
5.ストレス:ストレスは様々な病気の原因となります。じんましんもその一つです。規則正しい生活をし、十分な睡眠をとりストレスを蓄積させないよう心がけましょう。